GTRと利点

ぷよぷよの土台・折り返しにはGTRと呼ばれる組み方があります。
中級者以上の人でこれを知らない人はまずいないでしょう。
知らない・やったことがないという人は是非やってみて下さい。

GTRは私が知る土台・折り返しで最も優れた物だと思っています。
折り返し部分を色々考えたりしたこともある人も多いでしょう。
私も相当色々考えましたが、GTRに勝る物はありませんでした。

GTRが優れる一番の理由は、配色を問わないというところです。
他の折り返しでは隣接するぷよ以外に置いてはいけない色というのが大体あります。
GTRではそれが全くなく、何色であっても置けるというのが優れた点のひとつです。
この図の場合赤が起爆側です。

次の図は私が良くやる組み方ですが、紫を起爆として緑の次に置く連鎖尾側は緑以外に紫も置けません。
対戦の場合は4色なので、残りの2色しか置けないわけで、その2色のツモが異様に悪いなどとなると、明らかに不利です。
仮に対戦者がGTRで組んでいた場合、その2色が全然来なくても不自由なく連鎖が延ばせるわけですね。
これは大きな差になります。
そのため、普通は配色を問わない土台にします。

土台は基本的に平坦となるものほど組みやすくなります。
これはGTRそのものではなく、単純に連鎖尾の組み方次第ではあるのですが、GTRでは連鎖尾側を平坦に組むことも簡単です。
もちろん階段積みや挟みこみも平坦にはなりますね。

GTRでは階段積みなどと比べると1段低くなります。
これをメリット・デメリットのどちらに感じるかは人それぞれですが、私は1段低くなる方がメリットがあると感じています。
土台が1段低くなることで、連鎖数が減るのがデメリットですが、 その1段のおかげでフィールドの上部まで行った時の積みやすさに影響する為、1連鎖2連鎖以上連鎖を延ばせることもあります。

GTRを考案した方は、ここまで考えていたのでしょうか。
恐らく、考えています。
連鎖を組んでいて、「あ、この色ダメだ」ということは結構あります。
特に折り返し部分は接触するぷよの色が増える為、漠然と折り返しを組んでいるとそういうことが良くあります。

ついでなので、以下に連鎖を延ばした場合の例を書いておきます。
折り返し部分を大体GTRと同じ形にしています。

連鎖尾まで組んだのが次の図です。
ここはツモによって全然違う組み方もします。
GTRで組んだ場合の一例です。
右端の赤が起爆。

次は中段で、第二折り返しまで組んだ場合です。
これで9連鎖になりますね。
さっきの図はそれと全く同じに組むこともありますが、ここで全く同じに組むことはなかなかありません。
左上の黄色が起爆。

次は第三折り返しまで組んだ場合です。
これで14連鎖になりますが、ここまでキレイに組めることなんて普通はありません。
また、平坦にする為に一部5連結にしています。
右上の赤が起爆。

次はフィールドほぼいっぱいまで組んだ場合です。
これで17連鎖。
とことんぷよぷよでもここまで組めることはなかなかないでしょうね。
対戦ではむしろここまで組むことは必要ないですね。
一番上の青が起爆。

最後に、見えない13段目にぷよを置いての18連鎖です。
普通は失敗するのでやらない方が無難です。
左上の紫が起爆。


GTRは言ってしまえば挟み込み(鉤積み)の変形であるため、基本形とも言えます。
特に中段以上は挟み込む方が暴発を防げるのでおすすめでもあるし、第二折り返し部分に使えば積みやすく失敗も少なくなります。
特に初心者でGTRを初めて組む時は結構積みにくいと思います。
私も初めてGTRを組んだ時は結構違和感があり、最速で組めるようになるまで練習する必要がありました。
でもやっぱりこれも慣れなので、慣れてしまえばなんら問題ありません。
連鎖の途中でGTRのような形にすることも多々ありますし、この形に慣れるのはかなりいいことだと思います。